逗子中学校3年生の皆さんに向けて福祉教育「こころプロジェクト」として、認知症の授業を開催しました。地域で暮らす様々な人たちの存在と思いについて気づくことや、困った時に助けてくれる地域(人・活動)があることに気づくこと等を授業のねらいとしています。
【内容】
中学3年生(認知症)
全体講話…「生きづらさを抱えた人と地域で共に暮らす~認知症を切り口として~」
(講師:宇都宮短期大学教授 宮脇文恵氏)
各クラス授業…全体講話の振り返り、認知症当事者の方の生活や思いを知る、逗子市の取り組み等
(講師:こころプロジェクトチームメンバー)
~生徒の皆さんの感想(一部抜粋)~
・認知症は何でも忘れてしまうものだと思っていたけど、できることもあるんだと分かった。
・自分の祖父・祖母が認知症が進んでいます。なので、自分ができることは何なのかじっくり考えたいと思いました。
・今後、自分の周りに認知症になった人がいたら、自分にできることを考えたいと思った。また、地域でしっかりコミュニケーションを取っておくこともすごく大切なことだと分かったので、地域で支えあって過ごしていきたいと思う。
・私の身近な人に認知症の人がいたら、今までは「怒られてしまうのではないか」「暴れてしまったらどうしよう」などといった不安がありました。しかし、自分たちから穏やかに明るく接してあげることで、認知症の人も穏やかに楽しく過ごすことができるのだと学べた。
・40代という若さでも認知症になるんだと驚いた。
・世の中には僕の知らない様々な病気があると思います。その人たちは、なりたくてなっているわけではないので、周りが理解して少しでもその人たちが辛い思いをしないようにしていくことが大切だと感じた。
・もし、自分の祖父母が認知症になってしまったときは、怒りっぽくならず、優しい気持ちで1つ1つに向かい合っていけたらいいなと思いました。
昨年度実践に引き続き、今回も認知症サポーター養成講座として実施し、118名の生徒にオレンジリングを配布しました。また、コロナウイルスの影響を受けて、同じく「こころプロジェクト」として実施を予定していた逗子中、沼間中学校2年生に向けたLGBTの授業や沼間中学校3年生の認知症の授業が中止となりました。授業参観の申込をしていただいてました地域の方や保護者の方には大変ご迷惑をおかけしました。