新潟中越地震被災地支援レポート
「被災地から持ち帰ったもの」
 平成16年10月23日の新潟県中越地区を中心とした地震災害で被災した小千谷市を救援するため、「新潟県小千谷市災害ボランティアセンター」(以下 小千谷市災害ボラセン)が現地社協を中心に設置され、本会からもコーディネート業務支援として2名の職員を11月15日〜19日にわたり派遣いたしました。以下は職員レポートです。

 小千谷市は人口41,380人の逗子と同じ位の人口の街です。
 小千谷市災害ボラセンでは、役割を大きく8つに分担し、日々全国から数百人規模で訪れるボランティアの力を組織的に運営し、市民の要望の声につなぐ活動を行い、被災により発生する多種多様のニーズ解決をめざしました。全国各地から応援に駆けつけた社協職員やNPO団体のスタッフ全員が、被災により変わり果てた住環境や頻発する余震にも負けず、小千谷市民の「ごく普通の生活を取り戻すため」一丸となって活動に尽力しました。
様々な被害そしてニーズ

 私たち社協職員は、8つに分けられた組織の中で日常業務を活かせる「ニーズ班」「マッチング班」に配属されました。「ニーズ班」は、主に市民の要望を電話で受けたり、市内の高齢者等の戸別訪問を行い要望を聞く業務、「マッチング班」は、受けたニーズを待機場所にいる多くのボランティアに案内し活動につなげる業務を主としました。

 どちらの業務も、見知らぬ土地や人の中で、本来は戸惑いや不安を感じるのでしょうが、その暇は一切なく、絶えず的確で迅速な処理を求められました。不慣れな業務に、どの程度市民の力になれたのかわかりませんが、とにかく「小千谷市民のために」を心の支えに五日間を夢中で駆け抜けました。
この場所に毎日数百人のボランティアが集まりました。

ボランティア活動の半数は家屋の後片付けでした。

 支援活動の一環で、被災した方が困っていることをお聞きするため、地元の民生委員児童委員の方と独居高齢者宅を戸別訪問する機会があったのですが、多くの方のお話を聞くうちに不安に思ったことがあります。それは「もし同規模の地震が逗子を襲ったら…」ということです。道路や建物、備蓄状況は大丈夫でしょうか?隣近所の方との関わりは普段からできているでしょうか?遠隔地で大災害が起こるたびに、多くの人が一時的に防災用品を揃えたり、「避難所くらいは確認しておかないと」などと考えます。しかし、その思いは、日常の忙しさや娯楽等により、しだいに後回しにされ、いつしか忘れられてしまうのではないでしょうか?「備えあれば憂いなし」をもっと真剣に捉え、すべての市民、関係者が準備しておくべきことは山積しているのではないでしょうか?小千谷の復興を願うとともに、今後の逗子での災害対応における山積課題に立ち向かう勇気を持ち帰りました。

(文・写真 山口 誉之 三冨 淳)


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