逗子市社会福祉協議会
のびる会



●のびる会
 心の病いがある人が自由に集えるサロンが昨年12月に立ち上がった。名前は「風」。ボランティアグループ「のびる会」がこのスペースを作り、毎月第3土曜日に福祉会館にて集まっている。3年前、社協が実施した『精神保健福祉ボランティア講座』の受講生が、個々のボランティア活動の情報交換やお互いの勉強のために立ち上げた。現在15名のメンバーは、普段は、精神障害がある方と一緒にそれぞれ、市内外の作業所や、外出の付き添いなどのボランティアを行っている。そして、2ヶ月に1回定例報告会を開き、情報交換とサロンを行っている。
 市内には延命寺前に精神障害者地域作業所のカモミールがあるが、他市に比べ精神障害に関する社会資源が少ない。鎌倉にある精神障害のある方のためのサロンに行ったのびる会メンバーが、逗子にも作りたいと、4ヶ月の検討期間を経て、具体化した。

●「サロン風」
 このサロンの基本は、きまりごとがないこと、お茶はセルフサービスであること、いつ来てもいつ帰ってもいいこと、自由におしゃべりができること、である。毎回平均3?4人の方が参加する。参加費は100円で、コーヒー・紅茶・緑茶・ジュース・ミネラルウォーターなどの飲み物とお菓子を囲んで、皆で時間を過ごす。音楽の話、趣味の話、仕事や作業所の話、悩み相談など、話は様々だ。年齢差も、病いの違いも関係なく、皆ひとつのテーブルを囲む。
 以前よりのびる会メンバーと知り合いだった人から、サロンのチラシを見て訪れた人、少しずつであるが輪が広がり、語らいの時間が過ごせるようになってきた。

●ボランティアできる幸せ
 一人ひとりの話を聞き、のびる会メンバーも初めて知る人間の心の奥深さがあるという。「ある参加者が、同じ病いを持つ他の方に、自分たちは頑張らないことを頑張ることが必要と言ってました。心の病気の治療にとっても必要なことですが、私たちスタッフにも同じことが言えるのではと思いました。」病気と闘い、自分を知るために努力している参加者の方に、スタッフが教えられ励まされている。そして、このサロンでつながりができたことに感謝している。「もっとたくさんの方にこのサロンを知ってもらう必要がある。心の病いがある人にも、市民の方にも。」その歩みは、今一歩目を踏み出したばかりである。いずれ大きな歩みとなって、心の病いがある人を皆で包んでいける街になっていったら。そう切に願う。

(M・H)





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