逗子市社会福祉協議会
逗子市点訳奉仕会


●まず文字を全部カタカナに置き換えてみる
 私たちが普段何気なく読んでいる紙面。それを「触読(指で触って読む)」できるように、「点字」に変換する努力を日々行っている点訳奉仕会の皆さん…。
 まず、想像してみてほしい。身近にある新聞や雑誌の1ページあるいはチラシを見て、この紙面をすべて「点字」で表わすとしたら、ということを。文字はすべてカタカナに変換する。カタカナで続いた文字をどこで区切ったら読みやすいのだろう?文字だけではない。数字、外国語、さらには表や地図まで…一体それらは「点字」でどう表わすのだろうか、を。

●結成後すぐ教科書を「点字」に
 『点訳奉仕会』が逗子で結成されたのは昭和61年。逗子社協主催による「点字基礎講座」に集まったメンバーたちによる。すでに活動していた鎌倉市点訳赤十字奉仕団の方々の協力により点字の基礎を学び始めた。
 その矢先であった。逗子小学校に視覚障害児が入学するので、教科書をすべて「点字」にしてほしいという話しが舞い込んだ。その子が卒業し盲学校に進学するまで、彼女のために教科書の点訳を行った。
 ただ一人のための点字教科書。そこに表れているように、奉仕会の活動は大勢の人に必要なものではない。しかし、それをどうしても必要とする数人のために、なくてはならない活動なのだ。

●読書好きにお薦めのライフワーク
 あれから26年、当時の手打ち点訳から今ではパソコン点訳に変わり、ずいぶん楽になったそうだ。現在代表の石渡さんからは、何年やってもまだまだ学ぶことばかりだという専門性を教えられた。また古文(短歌)、歴史小説、専門書などを点訳する場合、辞書を手放せない。まずは読んで自分が意味を理解することから始めるという、点訳以前の行程が必要だからだ。それはそうだ。それゆえに読書好きにはたまらない面白味があるのだと受け取れた。一冊の本を味わい尽くす感じだ。
 これこそライフワーク。じっくり構えてまず勉強をすることから始めてほしい。ただ残念なことに、昨年5月に講座を開催したので、次回は2年先の開催になるそうだ。興味がある方は早めに予約登録しておくことをお奨めしたい。

●子供から「点字」に触れてもらう
 会の皆さんはここ数年「福祉教育」にもご尽力されている。小学・中学・高校に行き「点字」に触れてもらう。子供たちはそこから想像力を働かせ、目の見えない方への思いやりを持つきっかけを得ている。
 奉仕会の皆さん、「点字」ワールドを楽しみながら、これからもずっと活動し続けていってください。(Y・N)




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